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柳樂光隆が選ぶ、2018年ジャズ年間ベスト10 ロバート・グラスパーが打ち立てたものの先へ
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柳樂光隆が選ぶ、2018年ジャズ年間ベスト10 ロバート・グラスパーが打ち立てたものの先へ
2018年のジャズは豊作だった。とにかく充実していた。なので、「選ぶのが大変だった」というのはお世辞... 2018年のジャズは豊作だった。とにかく充実していた。なので、「選ぶのが大変だった」というのはお世辞でも誇張でもない。 ただ、わかりやすいトレンド的なものはあまりなかったので、その豊作具合が見えにくい部分もあるのかもしれない。というか、ジャズに関してはここ数年、トレンドと言えるトレンドはあるようで存在しないので、充実はしているが、何かが流行っていた感はずっとないんだろうなとは思う。 振り返ってみると、ロバート・グラスパーが『Black Radio』をリリースしたのが2012年、J・ディラの曲をピアノトリオで演奏した『In My Element』が2007年。つまり「ジャズとヒップホップやR&Bが同居したハイブリッドなジャズ」なんてものにもそれなりの歴史がすでにできていて、もはや珍しくもなんともなくなったということだ。今や、様々なものが入り混じることは前提の前提の前提の前提くらいの感じで、「