読書メモ：『エッセンシャルワーカー：社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか』（田中洋子 編著） - 重ね描き日記（rmaruy_blogあらため）

エッセンシャルワーカー 社会に不可欠な仕事なのに、なぜ安く使われるのか 旬報社 Amazon 本書は、日本のエッセンシャルワーカー、つまり「社会に不可欠な仕事をしている人たち」に焦点を当て、その処遇が悪化してきた実態とその背景を、10を超える業種のケーススタディをもとに論じた一冊。労働社会学などの研究に基づく内容ではあるが、一般向けに分かりやすく書かれている。書名に興味を引かれた人なら、誰でも通して読めると思う。 10名強の研究者・実務者が分担執筆しているが、導入と結論部分、ドイツの事例報告など本書の軸となる部分を、編著者である、ドイツ経済史や労働政策を専門とする田中洋子教授が担当している。14年前、ブログ筆者は、田中先生が筑波大学にて主催するゼミを学部外から履修していた。そのゼミでもまさにエッセンシャルワーカー（当時はその言葉は使っていなかったが）の労働環境について扱っていたので、当時の

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むしろエッセンシャルだから低賃金に無理やり抑えられるのでは。どの人にも必要不可欠なので、なるべく安く提供するべきだという社会的淘汰圧が働く。ゴミ捨てに毎日1万かかるとか言われたら生活が終わる。

[hesopenn]

一人当たりGDPで調整するとドイツのマックの初任給は割と安そう。サービス業の賃金水準が国の豊かさに比例しているだけの可能性はある。労働組合の影響は確かにありそうだけど。

[IkaMaru]

本邦でも医者はエッセンシャルだが「エッセンシャルワーカー」ではない特殊な立ち位置にいる。他国と比べたら安いわと言われるかもしれないが、ここに並べられるような職業とはやっぱり違う

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社会の下っ端扱いされてるんだわ。何も生み出さない間接部門ばかりが偉そうにふんぞり返ってる。直接部門でも、営業ばっか。その癖、善意と和だの、職人気質だのとおためごかしでごまかす。

[BUNTEN]

日本の場合、戦後一端廃された差別的慣行が復活されたというか、そういう動きを政府自ら推し進めた。(戦犯竹中平蔵)

[kamezo]

エッセンシャル・ワーカーを広く捉えることで「非正規労働」の意味を明らかにしているような／やはりアルバイト・パートを集めることで成立するビジネススタイルが諸悪の根源だなあと改めて。

[rohizuya]

シンプルに就職難易度の違いだと思う。

[dmekaricomposite]

「学生アルバイトや主婦パートに低時給で責任をもって店舗運営を行わせるのを「当然」とする慣行が、どれほど多くの人々の経済的・自立的立場を弱め、心身の負担を増やし、学生を学業から遠ざけて疲れさせてきたか」