2017年12月の3冊 〜謎の一族「豊島氏」を追って〜 : 週刊「歴史とロック」

2018年01月11日22:00 カテゴリ【本】●●年●月の3冊【本】歴史・民俗 2017年12月の3冊 〜謎の一族「豊島氏」を追って〜 ※中野区松が丘２丁目に立つ江古田原沼袋古戦場碑 秩父に河越（川越）、葛西に渋谷、江戸に河崎（川崎）…。かつての武蔵国である東京・埼玉・神奈川北部には、現在地名として残っている名前を苗字とした一族があちこちにいました。なので、謎の一族「豊島氏」を最初に知ったときも、豊島区という名前の由来になった一族、つまりは現在の池袋のあたりを治めていた小領主なのだろうと想像していました。 ところが、それからしばらく経って、たまたま近所にある北区西ヶ原の平塚神社を訪れたところ、そこがかつて豊島氏が本拠とした平塚城の跡という伝説があることを知りました。平塚神社は最寄駅が京浜東北線の上中里駅。山手線でいうと、駒込駅の北の方にあります。池袋からかけ離れているどころか、豊島区です