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よわむし
早川義男 平太が柳橋の船宿「舟久」の勝手口から、岡持を片手に下げて表へまわり、女将に声をかけて帰ろ... 早川義男 平太が柳橋の船宿「舟久」の勝手口から、岡持を片手に下げて表へまわり、女将に声をかけて帰ろうとしたところ、中から「平坊、おい、坊主」と声をかける者があった。 あの声は伯父の歳三のものだった。 まだ幾軒も配達が残っているのだ。平太は額や首筋からじっとりと汗が吹き出てくるのを感じながら、どうしようかと迷った。七月の暑い昼下がりで、往来では頭がくらくらするような陽射しが照りつけていた。 「平太さん、お寄りなさいな」 と、入り口の戸を開けて取っ付きの部屋に座って話しこんでいた女将のおしなも振り向いて、そう声をかけてきた。 「……でも、わたしはまだ他へもまわらなければなりませんので」 そう言ってから「じゃあ、これで」とぐずぐずした口調で言って帰ろうとすると、部屋の中から「わたしなんていうから誰かと思うじゃねえか」と言いながらまさしく伯父の歳三が立ってきて姿を現し、「……お、しばらく見ないうち