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ブルーハワイ
世界はふたっつあるのに、みんなしてその事をずる賢く黙っている。 * 雲が真夏の空をどんどん覆って、... 世界はふたっつあるのに、みんなしてその事をずる賢く黙っている。 * 雲が真夏の空をどんどん覆って、空色を食っていった。やがて東から順にダバダバと激しい雨が私たちに迫って来る。 私とケイちゃんは歓喜の悲鳴を上げながら天気の狭間を駆け抜けて、間一髪のところで目指していた駄菓子屋にたどり着いた。「危ねかったねえ」と駄菓子屋のおばちゃんは声を掛けてくれたけれど、子どもの私たちはただもじもじするばかりで、こういうときどう応じたらいいのかを心得ていない。 ケイちゃんは私と同い年のいとこで、夏休みに佐久のおばあちゃんのうちに遊びに行けば必ず会える。佐久は私にとって何もかもがダイレクトな場所だった。公園なんてちゃちなものはどこにもない。遊びに行くのは何の安全策も施されていない裸の川や山や岩場で、遊び道具は本物の魚や昆虫だった。蛇口から出る水はきりりと冷たく、夏の暑さは刺すようで、冬の寒さも刺すようで。それ