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ハヤさんの昔語り〔四〕~かくし味~(創作掌編) - かきがら掌編帖
行きつけの珈琲店で、店主のハヤさんと雑談をしているうち、話題が「おふくろの味」になった。 「すいと... 行きつけの珈琲店で、店主のハヤさんと雑談をしているうち、話題が「おふくろの味」になった。 「すいとん、という料理をご存知ですか?」 「もちろん。子供のころ、よく母が作ってくれましたね。休みの日のお昼ごはんに食べることが多かったかな」 作るのを手伝ったこともある。煮立てたしょうゆ味のだし汁に、小麦粉と水を混ぜた生地をスプーンですくって落とす。小麦粉の団子は初め鍋底に沈み、火が通ると浮かび上がってきた。 具は大きく斜めに切った白ネギだけ、最後にとき卵を回し入れて出来上がり──。 「おや、卵でとじるんですね」 「そうしません?」 「それぞれでしょう。キノコや葉物野菜、根菜類を入れたり、味噌仕立てのすいとんもあるようです」 この上なくシンプルな料理だと思っていたけれど、バリエーションは豊富なようだ。 「私が寸一だったころ、長く暮らしていた村では、すいとんについて独特の風習がありました」 と、ハヤさ
2018/07/05 リンク