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熊本地震に「不謹慎叩き」が蔓延する真の理由
不倫の被害者ではない他人が、不倫の当事者を糾弾したり、被災者でもない人たちが、被災者に代わって、... 不倫の被害者ではない他人が、不倫の当事者を糾弾したり、被災者でもない人たちが、被災者に代わって、「不謹慎」と声を上げる、といったようなことだ。アメリカでは、この「非当事者による制裁」がネット上での「非寛容」の根っこにある、として、その分析・研究が進んでいる。なぜ、全く関係のない第三者が、怒りののろしを上げるのか。 そもそも、生物学的にみれば、自分に利害のないことで、他者に怒りを覚えるという行動はチンパンジーなどにも見られない人間特有のもので、生後8カ月の赤ん坊にさえ、そうした行為は出現するという。また、脳科学的に見ると、人は悪事をしたとみなす誰かを罰するときに、快感を覚える生物らしい。 2004年8月の『Science』誌に発表された研究によれば、脳の動きを画像で見ると、人を罰するときに、脳の報酬系が活発化するのが確認された。つまり、心理学的に報われた、と感じるというわけだ。ドラマや映画で
2016/05/01 リンク