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安倍首相が学ぶべきは小渕氏の「歴史の教訓」
中曽根元首相は若い頃から、政権を担ったときの政策構想から首相としての振る舞いに至るまで、注意事項... 中曽根元首相は若い頃から、政権を担ったときの政策構想から首相としての振る舞いに至るまで、注意事項をノートにメモして研鑽を積んできたことで知られる。再登場の安倍首相も2007年の辞任の後、「気づいた反省点や教訓などをその都度ノートに書きつづった」と朝日新聞が伝えている(1月27日付朝刊)。 「雌伏の5年」での脱皮や弱点克服の努力の跡を知ることができる「安倍ノート」の中身は興味深い。 尊敬する祖父の岸元首相、長期政権を築いた佐藤、中曽根、小泉の3元首相などから「歴史の教訓」をどう読み取るかといった記述もあるかもしれない。それだけでなく、第2次内閣の組閣や船出の舵取りを見て、もしかすると、もう一人、小渕元首相も手本にしているのではないかと思った。 1997年秋の金融危機の8ヵ月後、どん底の景気で登場した小渕氏は、組閣で宮沢元首相を蔵相に迎え、「なんでもあり」といわれた大型の景気浮揚策や金融再生策