｢水どう｣嬉野D､7年の鬱で悟った人生哲学

10日で撮れる根拠を思いつきもしないまま、それでも強く抗おうとしなかった理由は、ただただできるかどうか、わからなかったのだろうなと思うのです。わかっていない自分にも気づけず、それでも押し切られて相手の主張に乗るほうが楽だと、無意識に判断した。結局、それが自分の考えを失う瞬間でした。撮影がはじまる前に、すでに私は失敗していたのです。 上司の「お前の仕事だろう！」を鵜呑みにするな 現場はボロボロでした。連日の撮り残し、押し押しのスケジュール。誰の目から見ても大失敗でした。あのときの監督やスタッフやキャストには、本当に申し訳のないことをしてしまったなぁと、いまは、思います。でも当時は、そうは思えなかった。それどころか「10日でやれと言ったのは誰だよ！」と、心の中でずっと毒づいていたのです。他人に判断を委ね、すべてに「オレだけのせいじゃない」というスタンスで向き合っていた私は、自分で判断することを

[tettekete37564]

“「言われた仕事」をこなし続ければ、知らないうちに自分の頭で考えることを放棄し、自らの判断で大局を見ることをあきらめる。” < 耳が痛い。んだけど上層部が自覚なくそれを押し付け続けてきた結果なんだよなあ