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最初の医者で決まる日本の「運不運」医療の現実
先天性疾患の治療も含め13回の入院と11回の手術経験を持つヘルスケア分野のトップアナリストで、『患者... 先天性疾患の治療も含め13回の入院と11回の手術経験を持つヘルスケア分野のトップアナリストで、『患者目線の医療改革』を書いたみずほ証券 エクイティ調査部長の渡辺英克氏に、これまでの医療制度改革の評価と残された課題、その解決策を聞いた。 日本人は医療に大きな不満はない ──医療制度論議での論者の立場明確化というのは新機軸ですね。 何事も、当事者意識を持つこと、想像力を働かせることが大切と考えています。医療の当事者には、患者、医師、政策立案者、健康で医療保険料を負担するだけの人などがいます。治療はエビデンス(科学的根拠)に基づいて行われますが、患者によって効果は異なることがある。人生経験などを踏まえ、どういう立場での発言かを示すべきとはずっと思っていました。 ──4象限図はわかりやすい。 縦軸に所得の高低、横軸に健康状態をとった図は、かなり前から講演などで使っていました。高所得で健康な人は「重