戦前昭和の軍部台頭を招いた｢健全財政｣の呪縛

MMTと似ている「高橋財政」 前回も述べたように、高橋是清は、従来の健全財政路線を転換して積極財政に転じ、国債発行を増発し、財政支出を拡大することで、1930年代の恐慌を克服した。 しかも、完全雇用を達成しただけでなく、インフレも制御することに成功していた。この「高橋財政」は、今日のMMT（現代貨幣理論）の発想によく似ていた。 ところが、「高橋財政」については、次のような批判が根強くある。 「高橋財政の下では、日銀が国債を直接引き受け、財政支出を拡大させたことで、財政規律が失われた。その結果、軍部による軍事費の増大に歯止めがかからなくなり、さらに敗戦後の激しいインフレにつながった」 高橋財政をこのように否定的に評価し、それを「歴史の教訓」と称する論者たちは、MMTについて論じる際も、高橋財政の「歴史の教訓」を引き合いに出して、歯止めのない財政膨張や激しいインフレのおそれがあると批判するので

[nicht-sein]

"国民の失業や困窮を放置すれば、人心が乱れ、思想が過激化し、ファシズムを生み出しかねない。これこそが、本当の「歴史の教訓」である"既にその端緒は出てきている気がする。

[roseknight]

高橋財政に軍部の暴走の原因を求めることが間違いであることが分かる。財政健全化を追求する緊縮派は戦前の軍部に似ている。「国民を甘やかすな」といった考えこそ中間層を苦しめて、国を危険な立場に追いやるのだ。

[ackey1973]

健全財政にこだわりすぎて中間層が没落し人身が乱れたから軍国主義が台頭を招いた…って、なんか間の説明があまりに端折られすぎてね？　招いた要素の一つではあるかもしれないが。

[aa_R_waiwai]

「歴史の教訓」を持ち出すなら、批判すべきは、憲法学者の多くが「自衛隊は違憲」と言ってるのに、そんな「憲法違反の武装集団」の存在を容認しながら「我々は護憲」と自認するような連中ではないか？

[hat_24ckg]

"井上は金本位制という財政規律を維持し、かたくなに健全財政路線を守り続けた" "困窮し、没落した中間層は過激な労働運動や右翼的な運動へと走った。こうして軍部が台頭し、わが国は軍国主義化していったのである"

[Humisawa]

“第3に、高橋は、増大する軍事費を支弁するための増税を認めなかったのに対し、軍部はむしろ増税を要求していた。その意味で、高橋よりも軍部のほうが、健全財政論に近いのだ。”

[osaan]

当時の予算を見ると、三陸大津波の復興支援より軍予算の伸び率が格段に高い。軍の不満は駄々をこねただけ。是清は十二分に与えている。米価操縦の失敗で農家が貧困化し、格差拡大した失敗は是清自身も認めている。

[corydalis]

中野がこんな雑な投稿するとは意外。高橋財政なら、赤字国債濫発して公共工事の名目で支持者へ税金流しキックバックで自分も潤うという構図で自民盗が今までやってきたし、アベが増税連発してるのでむしろ今戦時下。

[yota3000]

「赤字国債は戦争への道」はウソ。正しくは、緊縮財政と恐慌により“困窮し、没落した中間層は過激な労働運動や右翼的な運動へと走った。こうして軍部が台頭し、わが国は軍国主義化していった”

[gogatsu26]

“中野 剛志 : 評論家”

[shiwnin]

“戦前昭和の軍部台頭を”