生物が｢オスとメスとに分かれた｣究極の理由

最初に性とはなにか？ みんな考える設問ですね。ほとんどの生物にオスとメスがいて、人間なら卵子と精子が接合することで子ども、子孫が生まれるという「有性生殖」を行っています。 生殖には「有性生殖」と「無性生殖」の2種類があります。無性生殖は自らの分身を作る形で増える方法で、いわゆる「クローン繁殖」のこと。アメーバ、ミドリムシ、ゾウリムシ、イソギンチャク、クラゲ、昆虫類、ダニ類など、どちらかというと進化の歴史上、古めの生物によく無性生殖が見られます。一方、われわれ人間を含め脊椎動物だと「無性生殖」はあまり見当たりません。 少なくともわれわれが日常で目にする生物は植物でも動物でも性がある有性生殖が一般的。でも考えてみれば、なんでメスとオスという性が存在するのか、不思議に思えませんか？ 単純に増えることだけ考えれば、無性生殖の方が効率はいい。オスの存在なんて必要がなく、自らを分裂させて、あるいは自ら

[shigatu_baka]

“生物が進化して複雑になるにつれ、メスとオスの間の形態的・機能的な差異はどんどん大きくなっていきました。これを性的二型といいます” ヒトは雌と雄の二型しかない。間性はないし性は転換できない。