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楢の木を見ながら - ururundoの雑記帳
午後4時 雨 淡い緑に銀色を混ぜた様な葉のあの樹 他のどの落葉樹よりも多く山を覆っているあの樹は 楢... 午後4時 雨 淡い緑に銀色を混ぜた様な葉のあの樹 他のどの落葉樹よりも多く山を覆っているあの樹は 楢だと今更ながらに気がついた。 杉、檜の林業がこの村の生業だったのなら 楢で作る炭は副業だった。 山のあちらこちらに炭焼窯の後がある。 男性なら炭俵3俵、女性なら炭俵2俵を担いで 炭問屋まで運んだと言う話はついこの間の事だ。 楢の木がなぜ多く山にあるのか、 うちに植わっている木を 「それは食べられるんか?」となぜ聞くのか。 今や名物の栃餅も乾燥ワラビも鯖のなれ鮨も。 それらから、冬、かつて雪に閉ざされた村の 厳しく貧しい生活が見えてくる。 厳しい山の生活に意味の無いものはないのだと 楢の木を見ながら思う。
2016/04/28 リンク