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「敵基地攻撃能力」の議論の前に日米同盟の再定義を
イージス・アショアの配備計画停止を受け、日本政府は夏から秋にかけて、安全保障戦略の見直しに着手す... イージス・アショアの配備計画停止を受け、日本政府は夏から秋にかけて、安全保障戦略の見直しに着手する姿勢を明らかにした。同時に安倍総理は、自民党の国防部会等からいわゆる「敵基地攻撃能力」の保有に関する議論が出ていることを受け、「そういうものも受け止めていかなければいけない」と述べた。 日本の攻撃能力保有に関する議論は、これまでにも国会やメディアで度々取り上げられてきたが、それらの多くは憲法等の法律論や制度論、あるいは戦闘機やミサイルなど特定の兵器の性能に注目した議論に終始しがちであり、北朝鮮・中国の戦略や、米国との同盟関係などを考慮した、総合的な抑止・防衛戦略を踏まえた議論は不足していたように思われる。その結果、日本の安全保障環境を改善するために、どのような攻撃能力を持つことが適当なのか(または持つべきではないのか)ついては、一般に十分な整理・理解・議論がなされてきたとは言い難い。 そこで本
2020/07/22 リンク