なぜ習近平は大胆に反腐敗運動を続けられるのか

中国人民解放軍（以下、解放軍）の制服組にとって極めるべき最高ポストは何かと問われれば、迷いなくこう答えるはずだ。 党中央軍事委員会（軍委）副主席――。トップである党中央総書記を支え、党中央政治局委員をも兼務する。 その最高ポストに上り詰めた人物がいま、規律検査の対象となって身柄を拘束されているという。郭伯雄前軍委副主席である。 取り調べは予定されていた ロイター通信社が3月3日付で報じた情報だったが、国内では産経新聞が4月17日に報じ、続いて香港紙や国内の大手紙が続いたことで騒ぎとなった。 軍委副主席といえば、すでに徐才厚前軍委副主席が取り調べを受けていて、今年の全国人民代表大会（全人代）の閉会日に膀胱がんによる死亡が伝えられた。 徐の逮捕は、従来の中国社会に根付いていた「軍に対する不可侵性」――とくに陸軍の将官が逮捕されることなどありえないと信じられていた――を考えれば、聖域に踏み込む大

[arajin]

「一方的な展開の「軍VS習近平」」「架空の訓練の取り締まりも」「大衆を味方につけることがカギ」

[yamajii]

“よく誤解されることだが、中国の主役は共産党ではなく人民である。中央で権力を失った毛沢東が文化大革命で復活できたのも、毛沢東が大衆をつかんでいたからである”本当？

[kinbricksnow]

なぜ習近平だけがこれほど大胆に党の実力者や軍に切り込むことができたのだろうか。 　その最も重要な理由は、まず習近平が過去2名の指導者（江沢民と胡錦濤）とは違い、国民のリーダーとなりえたことだ