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人体標本の展示、倫理と公共利益の間で ウィーン博物館
オーストリア・ウィーンの病理学博物館の解剖病理学に関する展示物(2021年10月20日撮影)。(c)JOE KLAM... オーストリア・ウィーンの病理学博物館の解剖病理学に関する展示物(2021年10月20日撮影)。(c)JOE KLAMAR / AFP 【1月24日 AFP】肥大化した肝臓、裂傷を負った幼児、変形した少女の頭骨──。オーストリア・ウィーンの自然史博物館(Natural History Museum)の学芸員は、医学的人体標本の展示を再開するに当たり、倫理と品位の面で現代の一線を越えないよう、いかに展示するかという問題に直面した。 人体標本は医学生の研修用に1796年に収集が始まり、現在約5万点が収蔵されている。昨年9月、収蔵品の一部の展示が再開された。中には200年以上前のものもある。 ただ、今日の社会においては、死者の尊厳、権力と搾取、本人がはるか昔に亡くなっているとはいえ公開することへの同意の有無といった倫理的な問題よりも公共の利益が上回るのかという難しい問題が突き付けられる。 学芸員の
2022/04/21 リンク