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新美南吉 最後の胡弓弾き
旧の正月が近くなると、竹藪(たけやぶ)の多いこの小さな村で、毎晩鼓(つづみ)の音(おと)と胡弓(... 旧の正月が近くなると、竹藪(たけやぶ)の多いこの小さな村で、毎晩鼓(つづみ)の音(おと)と胡弓(こきゅう)のすすりなくような声が聞えた。百姓の中で鼓と胡弓のうまい者が稽古(けいこ)をするのであった。 そしていよいよ旧正月がやって来ると、その人たちは二人ずつ組になり、一人は鼓を、も一人は胡弓を持って旅に出ていった。上手(じょうず)な人たちは東京や大阪までいって一月(ひとつき)も帰らなかった。また信州(しんしゅう)の寒い山国へ出かけるものもあった。あまり上手でない人や、遠くへいけない人は村からあまり遠くない町へいった。それでも三里はあった。 町の門(かど)ごとに立って胡弓弾(ひ)きがひく胡弓にあわせ、鼓を持った太夫(たゆう)さんがぽんぽんと鼓を掌(て)のひらで打ちながら、声はりあげて歌うのである。それは何を謡(うた)っているのやら、わけのわからないような歌で、おしまいに「や、お芽出(めで)とう
2017/10/12 リンク