エントリーの編集
![loading...](https://b.st-hatena.com/bdefb8944296a0957e54cebcfefc25c4dcff9f5f/images/v4/public/common/loading@2x.gif)
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント1件
- 注目コメント
- 新着コメント
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
![アプリのスクリーンショット](https://b.st-hatena.com/bdefb8944296a0957e54cebcfefc25c4dcff9f5f/images/v4/public/entry/app-screenshot.png)
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
梅崎春生 幻化
五郎は背を伸ばして、下界を見た。やはり灰白色の雲海(うんかい)だけである。雲の層に厚薄があるらし... 五郎は背を伸ばして、下界を見た。やはり灰白色の雲海(うんかい)だけである。雲の層に厚薄があるらしく、時々それがちぎれて、納豆(なっとう)の糸を引いたような切れ目から、丘や雑木林や畠や人家などが見える。しかしすぐ雲が来て、見えなくなる。機の高度は、五百米(メートル)くらいだろう。見おろした農家の大ささから推定出来る。 五郎は視線を右のエンジンに移した。 〈まだ這(は)っているな〉 と思う。 それが這っているのを見つけたのは、大分(おおいた)空港を発って、やがてであった。豆粒(まめつぶ)のような楕円形(だえんけい)のものが、エンジンから翼の方に、すこしずつ動いていた。眺めているとパッと見えなくなり、またすこし離れたところに同じ形のものがあらわれ、じりじりと動き出す。さっきのと同じ虫(?)なのか、別のものなのか、よく判らない。幻覚なのかも知れないという懸念(けねん)もあった。 病院に入る前、五郎
2020/08/15 リンク