メガバンク３社、そろって増益 先行きは内外に不安：朝日新聞デジタル

３メガバンクグループの２０１８年９月中間決算が１４日、出そろった。融資先の業績が回復し、貸し倒れ引当金が必要なくなる「戻り益」が収益を支えたことで純利益は３社がそろって前年同期を上回った。ただ超低金利で収益環境は厳しく、先行き懸念も大きい。 収益を押し上げた要因は、政策保有株の売却や、東芝など大口融資先の財務が改善したことなどの一時的な事情だ。国部毅・三井住友フィナンシャルグループ（ＦＧ）社長は「今後は戻り益はそれほど出てこない」と見込んでいる。 日本銀行の大規模緩和による超低金利で、貸し出し収益が稼ぎにくい状況は続く。本業のもうけである傘下行合計の業務純利益は、３メガ合計で前年同期を下回った。日銀は７月に政策修正して長期金利を誘導する上限の目安をわずかに引き上げたが、「（金利が）圧縮される傾向は変わらない」（三菱ＵＦＪＦＧの平野信行社長）。 さらに、米国の長期金利上昇で保有する米国債の価

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