「ガバナンス全く機能せず」指弾 日大第三者委、処分は大学に委ねる：朝日新聞デジタル

日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件で、日大の対応を検証する第三者委員会（委員長・綿引万里子弁護士）が31日、調査報告書を公表した。林真理子理事長らによるガバナンス（組織統治）は「全く機能しなかった」と指摘。「経営層の処分」にも言及したが、誰が処分対象になるかなどは具体的に示さず、今後の改善策は日大に委ねられた。 第三者委はこの日、東京都千代田区の日大本部で記者会見を開き、調査を担当した弁護士3人が出席した。委員の一人は会見で「組織の体をなしていないという印象。適切に報告がなされていないし、誰が責任を持っているのかもわからない」と評した。 報告書では、今年7月6日に競技スポーツ担当の沢田康広副学長が部の学生寮を調査し、大麻と思われる植物片を発見してから、警視庁に連絡するまでの「空白の12日間」について「不適切」とし、「世の中の常識からは乖離（かいり）した独自の判断基準の下、得られ