「なくさないで」の声多い中…ガリバートンネル閉鎖、まちの再開発で：朝日新聞デジタル

出口を出ると、体が小さくなるアニメ「ドラえもん」のひみつ道具「ガリバートンネル」。 その形に似ていることで長年親しまれてきた、神戸・三宮の「A14出入り口」（神戸市中央区）が、6日深夜に閉鎖され、約90年の歴史に幕を下ろした。 雨の中、約30人の市民や報道陣らが見守り、静かに扉が閉められた。 「A14」の地上部分はコンクリート製で、「ガリバートンネル」によく似た形。地上と地下街を結ぶ階段の幅は約1・2メートルと、人がすれ違うのがやっとの狭さだった。 神戸市などによると、昔の写真などから1930年代の前半には存在したとみられる。阪神大水害（38年）や神戸空襲（45年）、阪神・淡路大震災（95年）を乗り越えてきた。 管理していた市道路管理課の担当者は「神戸空襲のとき、ここから地下道へ逃げ込んだ人もいたのではないか」と推測する。 閉鎖は2029年度に開業する「（仮称）JR三ノ宮新駅ビル」の工事ス