【そもそも解説】大学病院の医局、どんな組織？ なぜ医師は所属する：朝日新聞デジタル

医師の働き方改革を進めようとする中、大学医学部の診療科ごとの組織である「医局」が、長時間労働やパワハラをうむ温床になっているという声があがっています。どんな組織で、どのような特徴があるのでしょうか。 Q 大学の医局とは？ A 医学部や歯学部の付属病院の教授を頂点としたピラミッド型の組織のことです。内科や外科、産婦人科など診療科ごとにわかれ、教授や准教授、講師、助教、医員、大学院生、研修医といったメンバーで構成されています。医師免許を取得した医師の多くが、医局に入ります。 Q 所属する医師は、何をするの？ A 医局の役割は、大きく分けて三つあります。一つ目は、外来や入院患者を診る「診療」で、地域の病院で診ることが難しい珍しい病気の治療や手術も担います。二つ目は、医学生や研修医ら次世代の医療を担う人材の「教育」です。三つ目は、臨床で得られたデータを論文に投稿し、新たな治療法などにつなげる「研究