市場に余裕なし、新型コロナひたすら注視－景気対策やデータ発表でも

景気刺激策やデータの発表が相次いでいるが、トレーダーが当面注目するのは恐らく新型コロナウイルス感染拡大ペースに関する数字だけだ。 感染拡大に歯止めがかかる兆しがほとんど見えず、経済的打撃の深刻度や継続期間を示唆するものが見当たらない状況にあって、市場は週明けも引き続き前例のない緊張状態にとどまるとの見方がアナリストの間で多い。 ルネサンス・キャピタルのロンドン在勤調査責任者チャールズ・ロバートソン氏は「封鎖措置による経済的影響に投資家が照準を合わせることができるようになるには、新型コロナが制御されつつあるとの確証が必要だ。われわれが話した多くの人の間で弱気の見方が強まっている」と説明した。 サクソバンク（コペンハーゲン）の商品戦略責任者オーレ・ハンセン氏は22日のリポートで、「恐らくこの１週間にパニックはピークに達した」とした上で、「特に株式市場で少なくとも若干の安定が見られ始めている。た