英中銀総裁、金融環境が引き締まっている兆候ある－政策決定で考慮へ

イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は、最近の金融市場の波乱が英経済への逆風となり次回の金利決定に影響する可能性があるとの考えを示した。 総裁は28日の議会証言で、「信用環境が幾分引き締まりつつある兆候が一部にある。ただ、その面での決定的な展開は見られていない」と述べ、「中銀は常に、金融政策設定に際し信用環境を考慮する」と説明した。 総裁の発言は、およそ30年ぶりの急速な引き締めを実施してきた中銀がさらに利上げを続けるのか疑問視する見方を強める。英政策金利は4.25％と2008年の金融危機以降で最高の水準にあるが、投資家はあと１回の0.25ポイント利上げしか織り込んでいない。 総裁はまた、投資家が多数の銀行の弱さを探っているが、英銀行システムは引き続き健全だと言明。中銀当局者らは銀行のポジションに対する金利上昇の影響を判断する上で適切な立場にあると語った。

[equilibrista]

「中銀は常に、金融政策設定に際し信用環境を考慮する」