今年を上回る賃上げ実現、地方の中小と非正規の底上げが鍵－連合会長

日本最大の労働組合の全国組織「連合」の芳野友子会長は、2024年春闘で30年ぶりの高水準となった今年を上回る賃上げを実現するには、地方の中小企業や非正規雇用労働者の底上げが不可欠との認識を示した。持続的な賃上げには価格転嫁の取り組みが重要だと強調した。 芳野会長は17日のブルームバーグとのインタビューで、23年春闘をけん引した大企業の賃上げ意欲には今年も「力強さを感じている」としながらも、「地方の中小企業や非正規労働者など全体を上げていかないと、良いところだけ上がっていっても意味がない」と述べた。目標実現には「地方の中小や非正規雇用労働者の底上げをどれだけできるかがポイント」と指摘した。