パナソニックG｢賃上げ｣に異変、子会社の初任給が上回る逆転現象｢IT業界で見劣りせぬよう｣

33年ぶりの賃上げ機運にわく日本。2024年の春闘では｢（賃上げ率）過去最高｣｢労組の要求を上回る｣など、大企業を中心に異例とも言える対応が続いたが、｢親会社に比べて子会社の給与は見劣りする｣といった傾向にも変化が起きている。 待遇面で｢下剋上｣を起こしているのが、パナソニックHD傘下でサプライチェーンマネジメントなどを手掛けるパナソニック コネクトだ。同社はジョブ型を導入しており、賃上げは労働組合の要求に応じて｢昇給原資5％｣の満額回答をした。 注目はパナソニックHDやパナソニックを上回る新卒初任給だ。大卒は2023年から2万円引き上げて27万円に、院卒は2万5000円引き上げて30万5000円とした。 パナソニックHDが大卒25万円／院卒27万7000円、パナソニックが同じく大卒25万円／院卒27万5000円、また電機機器業界では、日立製作所が大卒25万円、ソニーグループが大卒26万5