＜コロナ最前線＞ 藤田医科大病院医師・岩田充永さん（４７）：中日新聞Web

一月二十一日付の朝刊でこの連載に登場してから、四週間近くがたちました。一時期は中等症以上の入院患者用の三十病床がほぼ満床でした。今月上旬から少しずつ減ったものの、二十床ほどが埋まる状況が続いています。今も携帯電話に、新たに運ばれてくる新型コロナウイルスの入院患者の連絡が集まり、慌ただしい状況が続いています。 一年前の二月、開院前の藤田医科大岡崎医療センターでクルーズ船の陽性者を受け入れました。当時はコロナとの闘いがこんなに長くなるとは、想像もつきませんでした。この一年、つらくなった時は子どものころに大好きだったアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌の一節「誰かがこれをやらねばならぬ。期待の人が俺たちならば」を口ずさみ、自分を奮い立たせています。