クマの手の骨？ ほこらに 白山・金作八幡神社 宮司が確認 郷土史 命乞いも駆除 たたり恐れ合祀：北陸中日新聞Web

日本海にほど近い、白山市宮永新町の「金作（かなつくり）八幡神社」境内の片隅に、高さ約百二十センチの石製のほこら「熊野社」が祀（まつ）られている。紀伊半島を中心にした熊野信仰とは関係が薄く、住民も詳しい由来を知らない謎のほこらだが、二十四日、内部にクマの手と思われる動物の骨が納められているのを、高畠正寿宮司（４０）が確認した。聞けば、疫病を流行させたクマのたたりを鎮めるほこらだというが…。 （吉田拓海） ほこらは神社建築を模したつくりで、正面の扉には、太陽と月をかたどった一対の窓が開けられている。表面は風化し、横に立つ石柱には「大正十五年九月、還暦記念」の文字と、住民の名前が刻まれている。

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「まずは、先人がクマの無念を鎮めようとした歴史を地域の人に知ってほしい」