七尾城跡の活用 模型でロマン 七尾出身・向山さん制作「遺構の良さ感じて」：北陸中日新聞Web

研究者宿泊棟や展示棟を設置 七尾市矢田町出身で信州大工学部建築学科３年の向山（むかいやま）詩歩さん（２３）が手掛けた同市の国史跡・七尾城跡の「主郭部遺構再生計画」の模型が、同市本府中町の矢田郷地区コミュニティセンターで展示されている。理想のあり方を表現した模型では城跡に宿泊棟や展示棟を設置。史跡のため実現は難しいが、城跡の新たな活用法として提案している。展示は２２日まで。 （稲垣達成） 向山さんは昨年四月、信州大に三年で編入。模型は昨年三月に卒業した早稲田大芸術学校の卒業制作として制作し、二〇一九年度に同校で最高の「稲門（とうもん）建築会賞」に選ばれた。城跡で市教委が発掘調査を進める「調度丸（ちょうどまる）跡」下の斜面に、研究などで訪れる大学教授や学生らの宿泊棟を設置。本丸跡に通じる石垣近くに展示棟も設け、学生が研究発表に使ったり、出土品を並べたりする構想も形にした。長い柱と貫で床下を支え

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「若いからこそ生まれた発想。七尾城跡は地元の宝。こうした提案は夢があるね」