カウベルト 動物とすみ分け 妊娠中の雌牛４頭放牧 黒部：北陸中日新聞Web

黒部市の中山間地、阿古屋野と同市宇奈月町内山の雑草地に十八日、妊娠中の雌牛がそれぞれ二頭ずつ放牧された。人と、クマなど野生動物のすみ分けのために、牛の放牧で緩衝帯「カウベルト」を設ける市の補助事業。雌牛が草を食べることで景観保全や雌牛の心身の健康維持も期待できる。両所への放牧は九月下旬から十月上旬まで。 阿古屋野に放牧されたのは森川牧場（立山町）の黒毛和種「なおみ」（十一歳）と「てるひめ０９」（同）。出産予定日はなおみが十一月一日、てるひめ０９が十月十三日。同所への放牧はなおみは初めて、てるひめ０９は二度目になる。 牧場からトラックで放牧地についた二頭は餌やり場につながれた。放牧期間中に世話をする阿古屋野森づくりクラブのメンバーからクズ、カヤをたっぷり与えられた。落ち着いた後、餌やり場から解放され、電気柵で囲った約一・八ヘクタールの放牧地を仲むつまじく、自由に動き回った。

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「人と、クマなど野生動物のすみ分けのために、牛の放牧で緩衝帯『カウベルト』を設ける市の補助事業。雌牛が草を食べることで景観保全や雌牛の心身の健康維持も期待できる」