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昭和天皇は自らの戦争責任をどう考えていたのか 「責任を取って退位するなどと考えていないことは明らか」(全文) | デイリー新潮
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昭和天皇は自らの戦争責任をどう考えていたのか 「責任を取って退位するなどと考えていないことは明らか」(全文) | デイリー新潮
戦争責任についての昭和天皇のご宸意は、マッカーサーや侍従長が遺した記録等に言及がある。だが、それ... 戦争責任についての昭和天皇のご宸意は、マッカーサーや侍従長が遺した記録等に言及がある。だが、それらは政治的思惑による歪曲や過剰な装飾の可能性が排除できない。一方、皇室と縁深い英国に眠る外交文書をひもとくと、そこには陛下の“本音”が綴つづられていた。【有馬哲夫/早稲田大学名誉教授】 *** 【写真を見る】馬車でバッキンガム宮殿に向かう裕仁皇太子(昭和天皇) 歴史研究の方法としてマルチアーカイブ的アプローチがある。つまり、複数の公文書館所蔵の公文書を読み比べて、同じ歴史的出来事に多角的に光をあて、事実を明らかにすることだ。 例を挙げよう。これまで、原爆はアメリカが一国で開発し、投下の決定も単独で行ったとされてきた。だが、アメリカ国立第2公文書館、イギリス国立公文書館、カナダ国立図書館・公文書館に所蔵されている公文書を互いに参照しながら読むと、原爆開発を最初に始めたのはイギリス(モード計画という