縮む道内住宅市場 札幌圏では「三重苦」の値上げに：北海道新聞 どうしん電子版

道内の住宅市場が急減速している。国土交通省が発表する道内新設住宅着工戸数は、６月末時点で７カ月連続の前年割れとなった。背景には、建材と住宅設備に加え、特に札幌圏では地価も上がる「三重苦」のコスト増がある。住宅ローンの低金利を追い風に、新型コロナウイルス禍でも堅調を維持してきた住宅産業が苦境に立たされている。 ７月３１日の札幌市豊平区の住宅展示場は、日曜にもかかわらず人影はまばら。夫婦で訪れた３０代男性会社員は「予算より２、３割高い。中古や賃貸も含めて再検討します」と話した。