２０年で半減？止まらない「献血離れ」◆３０代以下、少子化だけでない理由【時事ドットコム取材班】：時事ドットコム

献血を呼び掛けるボランティアの学生ら＝２０２３年１２月１７日、東京都豊島区 病気やけがの治療に使われる輸血用血液や血液製剤。その安定的な供給に欠かせない献血が苦境に立たされている。３０代以下の献血者数は、ここ２０年で半分以下に減少。このままでは、将来、さらに厳しい状況に陥りかねないという。かくいう私も、実は最近まで献血未経験だったが、現場を訪ねると、「若者の献血離れ」の原因は少子化だけではないことが見えてきた。（時事ドットコム編集部 斉藤大） 【時事コム取材班】 「きっかけ無かった」 「命を守るボランティアにご協力をお願いします！」。２０２３年１２月の日曜日、カップルや家族連れなどでごった返すＪＲ池袋駅（東京都豊島区）近くで行われたバスによる献血。お願いの声に反応したのか、１人また1人と献血の受付にやって来た。呼び掛けているのはボランティアの大学生や高校生だ。 献血を呼び掛ける高校生ら＝２

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>>高校や大学での「学内献血」の減少が、若年層の献血離れにつながっている可能性があるそうだ。１９９０年代初頭に６割だった実施率は、学校方針の変化などで、近年は２割まで低下。