進化続ける非常食 災害大国ニッポン、試練を開発の種に【けいざい百景】：時事ドットコム

災害時に簡単に食べられるよう設計された非常食。火や電気がなくても温められたり、食品アレルギーに対応したりするなど多様化が進む。地震や台風などに見舞われてきた災害大国ニッポンではその都度直面した試練を開発の種としてきた。非常食進化の変遷をたどり、今後の課題を探ってみた。（時事通信福井支局 唐澤初奈） 尾西食品が販売するアルファ米製品＝４日午前、東京都港区【時事通信社】 必要は発明の母 避難住民に配給されるパンなどの食料＝１９９５年１月２１日、兵庫・神戸市東灘区本山第三小学校【時事通信社】 非常食が多様化する大きなきっかけとなったのが、１９９５年の阪神・淡路大震災だ。当時の非常食は乾パンや保存用のクッキーが主流で、避難生活が長期化し、味気ないものを食べ続けることが難しいという課題が表面化した。発生が冬だったため温かさを求める声も強まった。食品各社は「必要は発明の母」とばかりに開発を進めた。 尾

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地震や台風などに見舞われてきた災害大国ニッポンではその都度直面した試練を開発の種としてきた。非常食進化の変遷をたどり、今後の課題を探ってみた。