「車がなくなったら、おしまいです」京都との境で住民嘆き 滋賀の施設は車走らせた｜社会｜地域のニュース｜京都新聞

山肌を切り開いた住宅地は、路線バスの撤退により公共交通が細った。滋賀から京都に向かい逢坂山を越えた先、大津市の西の端で約５００世帯が暮らす稲葉台。およそ半世紀前にできたニュータウンは今や人口の半数近くが高齢者だ。免許返納したり配偶者に先立たれたりして自家用車が使えなくなると、途端に「買い物難民」になる。そんな窮状に社会福祉法人が力を貸し、介護施設の送迎用ワゴン車を坂の上の町へ走らせている。 「若い時は考えてもいなかった。車がなくなったら、おしまいです」 ３８年前、稲葉台の一戸建てへ家族で引っ越してきた７０代女性がため息をもらす。 ２人の子どもは大学入学を機に家を離れ、

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“そんな窮状に社会福祉法人が力を貸し、介護施設の送迎用ワゴン車を坂の上の町へ走らせている。”