「2000年ごろには駄菓子屋のゲームコーナーは消滅」 背景にあったのは 研究者が語るゲーセンの歴史 人文知のバトン⑤｜社会｜地域のニュース｜京都新聞

格闘ゲームで対戦したり友達と写真シールを撮影したり、ゲームセンターを訪れる人たちは思い思いに好きな遊びを楽しんでいる。そんな人々を引き寄せる「ゲーセン」は、いったいどんな歴史をたどってきたのだろうか。戦後のゲームセンター史を探究している立命館大専門研究員の川﨑寧生さん（３９）は「ゲーセンから社会がわかる」と語る。研究の中で見いだした歴史の一断面を教えてもらった。 －ゲームはもともと好きだったんですか。 「僕はファミコンが直撃した世代で、ゲームをした時間が原体験になっています。小学校の頃にいじめられていたんですが、近所の駄菓子屋のゲームコーナーに通い、友人や地域の大人との交流で救われました。逆に、一人で誰ともしゃべらずにその場にいられるのもよかった。ゲーム機を置く場所というのは、昔は、店舗型ゲーセンだけでなく、喫茶店や駄菓子屋など多様だったんですね」 －今は店舗型のゲーセンが主流ですが、どの

[u-li]

“過去のゲーム機器を集めて博物館に展示しようとすると風営法に基づく届け出が必要で、これも法の趣旨に合致するのかは疑問です”