【12月13日付編集日記】図書館：編集日記：福島民友新聞社 みんゆうNet

一見すると小型冷蔵庫に電子レンジが乗ったかのような外観だ。県立図書館のロビーに登場した図書除菌機。本をセットして紫外線を当て、ハーブの香りの風をページの間に通して３０秒待てば「はい、出来上がり」 ▼そもそも返却された本にビニールカバーがあれば拭き取り消毒し、拭けない資料はウイルスの感染力消滅を期して２４時間取り置くなど徹底している。図書除菌機は「希望される方にご利用いただく」ものだそうだ ▼科学的には必要ないという説がある対策でも利用者の「安心」につながる。館内は短時間利用を呼び掛けているが、調べ物の依頼には丁寧に応じる。市町村の図書館から感染防止へ相談があれば情報交換してきた ▼努力は報われ、来館者が減っているのに今秋の貸出冊数は例年を上回った。借りたい本は宅配できるし、最寄りの市町村図書館を受取窓口にお取り寄せにも応じる。巣ごもり生活にサービスの波長がぴたり合った ▼科学や歴史、哲学な

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“科学的には必要ないという説がある対策でも利用者の「安心」につながる。”