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ケナガネズミがタンカン食害 クマネズミも急増 希少種保護か獣害対策か 奄美大島
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ケナガネズミがタンカン食害 クマネズミも急増 希少種保護か獣害対策か 奄美大島
国の天然記念物ケナガネズミによるタンカン果実の食害がこのほど、大和村のタンカン園地で確認された。... 国の天然記念物ケナガネズミによるタンカン果実の食害がこのほど、大和村のタンカン園地で確認された。食害の確認事例はごくわずかで食害の量も少なく、生産量への影響は軽微とみられる。一方で、奄美大島で以前からあったクマネズミによる食害が昨年夏ごろから急増。園地に殺鼠(さっそ)剤を設置して対応する生産農家が増えており、環境省はケナガネズミ保護の観点から、食害がクマネズミによるものかケナガネズミによるものかについて、かごわな活用などによる解明を推奨。希少種保護と食害対策を巡り生産農家の対応が分かれそうだ。 ケナガネズミは奄美大島と徳之島、沖縄本島だけに生息する固有種。体長が20~30センチとネズミの仲間では国内最大で、背中の長い剛毛が名前の由来。尾は胴体より長く、先端側が白い。環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類に指定されている。天然記念物は文化庁の許可がなければ捕獲、駆除などはできない。 タンカン園