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仙台のタウン情報誌 震災後・発売再開までの葛藤を振り返る
東日本大震災後、「週刊少年ジャンプが回し読みできる書店」をはじめとし、書店が「活字の力」で、人々... 東日本大震災後、「週刊少年ジャンプが回し読みできる書店」をはじめとし、書店が「活字の力」で、人々に希望を与えた。だが、希望を与えたのは書店だけではない。混乱極まる被災下で、ローカル誌発行を続けた出版人たちがいる。ノンフィクション作家・稲泉連氏が地元出版社の“奮闘”を描く。 * * * 三月十一日の震災以後、仙台市の書店に新刊書や雑誌が届き始めたのは、四月も中旬になってからのことだった。多くは新聞社や東京の出版社が発行する雑誌・書籍や震災写真集だったが、その中で発売が延期されていた地元出版社の雑誌も並び始めている。 仙台市を中心に六万部を発行するタウン誌『せんだいタウン情報 S-style』(プレスアート)の最新号が、各書店の棚に姿を現したのは四月二十二日。地元出版社では最も早い発売だった。 同誌では「みんなで作ろう街の元気」と題し、飲食店を中心に一三八の店を紹介した。駅前や本町二丁目、国分
2011/08/25 リンク