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自民党ベテラン職員「安倍さんは変わった」と老練さに舌巻く
オバマ大統領との首脳会談を終えた後、安倍晋三首相は6年前とは別人の“したたかな政治家”の片鱗をのぞか... オバマ大統領との首脳会談を終えた後、安倍晋三首相は6年前とは別人の“したたかな政治家”の片鱗をのぞかせる2つの行動をとった。 ひとつは米国滞在中に焦点の日銀総裁人事で財務省OBの黒田東彦・アジア開発銀行総裁の起用を決断したこと、もうひとつは、帰国するや真っ先に自民党農水族の実力者、石破茂・幹事長と会談したことである。 以前の安倍氏であれば、日銀総裁人事で違う選択をしていたはずだ。評論家・屋山太郎氏がこう語る。 「1期目の安倍さんは公務員制度改革を掲げ、いわばドン・キホーテのように正面から官僚機構という風車に突進して失敗した。あの頃なら天下り批判を嫌がって意地でも民間人を総裁に指名していたでしょう」 だが、安倍首相は柔軟だった。財務省の悲願はあくまで大物OBである武藤敏郎・元次官の総裁就任であり、省内では次官経験がない黒田氏は民間人が総裁に起用された場合の「副総裁候補」とみられていた。そこで
2013/03/05 リンク