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《汚水で家が水浸し…生活が崩壊》作家・岸田奈美さんが感じた「自分の限界」と責任転嫁を繰り返す「社会の構造」
日々の暮らしや家族に起こった出来事を、不幸も含めて笑い飛ばすようにつづる作家・岸田奈美さん。新作... 日々の暮らしや家族に起こった出来事を、不幸も含めて笑い飛ばすようにつづる作家・岸田奈美さん。新作エッセイ『国道沿いで、だいじょうぶ100回』にも注目が集まる。中学生の時に父親が急逝、母親は車椅子ユーザー、弟はダウン症で知的障害があり、祖母は認知症――と波乱万丈の人生を生き抜いている岸田さんだが、昨年末に起こったある騒動では、挫けそうな気持ちを味わう。そんな中でも、社会について気づいた視点があったと話す。 * * * 「ずっと住みたいと思っていた兵庫県西宮市に今年引っ越しました。それまでは京都府中京区河原町という、東京でいう渋谷のようなところに住んでいたのですが、オーバーツーリズムでバスには絶対に乗れないし、うに丼の価格は1000円から6000円になるほどで、観光客は喜べど地元民の生活はどんどん破壊されている感覚があったんです。でも立地はいいし、引っ越しはお金がかかるし、インバウンドはいつか
2024/06/21 リンク