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黒田総裁はインフレ目標から逃げるが、岩田副総裁には逃げ道がない
日本銀行の黒田東彦総裁が、昨年4月に「マネタリーベース(通貨供給)を2年で2倍」という「量的・質的緩... 日本銀行の黒田東彦総裁が、昨年4月に「マネタリーベース(通貨供給)を2年で2倍」という「量的・質的緩和」を掲げて登場したとき、株式市場は大きく上昇し、ドル/円レートも上昇した。このとき彼は、記者会見で次のように宣言した。 2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することに尽きると思いますが、その場合、各国の状況をみると、物価安定目標の達成に向けて2年程度を一種のタイムスパンと考えている中央銀行が多いようです。そうしたことも十分勘案し、2年程度で物価安定の目標が達成できれば非常に好ましいと思っています。 それから1年半。8月のコアCPI(食料・エネルギーを除く消費者物価指数)上昇率は前年比1.1%と前月より下がり、彼の約束した2015年4月までに2%を達成することは絶望的になった。この原因は明らかだ。 図をみればわかるように、エネルギーを除くコアコアCPIは横ばいだが、エネルギーを含むコアC
2015/04/24 リンク