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テロリストに引退なんてあるのか
3月にモスクワで起きた地下鉄連続自爆テロ事件の首謀者とされ、「カフカスの首長」を自称するドク・ウ... 3月にモスクワで起きた地下鉄連続自爆テロ事件の首謀者とされ、「カフカスの首長」を自称するドク・ウマロフ(46)が、健康上の理由で引退すると表明した。このニュースにはいくつかの理由で興味をそそられる。 1つ目は、北カフカスの反政府武装勢力による活動に彼の引退がどんな影響を与えるのかということ。2つ目は、テロ指導者の「引退」が珍しいことだ。 アルカイダの創設メンバーの1人、サイード・イマム・アル・シャリフのように、自分が捕らえられた後に元の仲間を見捨てるテロリストもいる。一方で、コロンビア革命軍(FARC)の司令官ネリー・アビラ・モレノのように、政府との取引を受け入れて投降する者もいる。かつてのアイルランド共和軍(IRA)暫定派の司令官マーティン・マクギネスは、文民の政治指導者として自己再生を果たした。 だがテロ組織の幹部が、降伏したり、所属していた組織やその手法を否定することなく単に引退する