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オミクロン株対策で「鎖国」するニッポンの小ささ
<政府の厳格で人権無視の入国制限を後押ししているのは、ウイルスを運んでくるのは「よそもの」だとい... <政府の厳格で人権無視の入国制限を後押ししているのは、ウイルスを運んでくるのは「よそもの」だという日本人の呪術的な意識だ> 11月30日、日本政府は新型コロナウイルスの変異株オミクロンへの対策として、防疫を強化し、外国人の新規入国を原則的に停止した。さらに12月2日、南アフリカなど十カ国からの渡航は、在留資格をもつ外国人の再入国も認めないとした。急遽決定されたこの新しい基準は、WHOも疑念を示すほど、賛否が分かれる問題だ。 外国人にのみ強化された入国制限 南アフリカで確認されたオミクロン株は、その感染力の強さにより世界的に警戒されており、岸田政権は水際対応として外国人の入国を厳しく制限することにした。ただし邦人の帰国については検査と隔離が強化されたものの制限されることはなく、国籍を基準としたこの露骨な格差が世界的に報道されると、日本は再び「鎖国」することになったと諷刺されるまでに至った。