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世界の流れ 全身透視スキャナーの使い方を実演する係官(ドイツのハンブルク空港で Christian Charisi... 世界の流れ 全身透視スキャナーの使い方を実演する係官(ドイツのハンブルク空港で Christian Charisius-Reuters 各地の空港で導入が進んでいる全身を透視するX線検査装置(全身透視スキャナー)をめぐり、アメリカでは議論が沸騰している。 批判的な人々は全身透視スキャナーのことを「性器映像化装置」などと呼んでいる。この手の装置を通してピーター・カントの体の凹凸をつぶさに見た時、私はまさにぴったりの呼び名だと思った。 ピーター・カントは全身透視スキャナーのメーカーであるラピスキャン社の上級副社長。私たちはワシントン近郊のバージニア州アーリントンにある同社のオフィスの1室にいた。全米70の空港で使われている「ラピスキャン・セキュア1000」という全身透視スキャナーの実演のためだ。 大きな青い箱型の装置が2つ、黄色い足型のついたゴムマットをはさんで置かれている。カントはためらうこ