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震災1週間で営業再開、東北の風俗嬢たちの物語
『震災風俗嬢』(小野一光著、太田出版)は、2011年3月11日に起こった東日本大震災の被災地で生きる複... 『震災風俗嬢』(小野一光著、太田出版)は、2011年3月11日に起こった東日本大震災の被災地で生きる複数の風俗嬢を、5年間にわたって追い続けた作品。著者は、"戦場から風俗まで"をテーマに活動を続けてきたノンフィクションライターである。つまりは人が入り込まない場所へも切り込んでいくタイプだといえるわけで、その行動力は本書においても存分に発揮されている。 風俗嬢の半生やプロセスに焦点を当てたノンフィクションなら過去にも存在したが、震災を切り口にしているという点において、"この著者でなくてはできないこと"を形にしているといえるだろう。 「こないだね、北上(きたかみ)のデリ(デリバリーヘルス)で遊ぼうとしたらね、やって来たのが沿岸に実家がある十九歳の学生の子だったのよ。大船渡だっけかな。家族は全員無事らしいけど、家が流されたうえに、お父さんが勤め先を流されて仕事を失ったらしぐって......。それ
2016/06/01 リンク