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今年4月、一層の漢字文化の振興を図るため日本初の漢字に関する学会「日本漢字学会」が発足した。同学会... 今年4月、一層の漢字文化の振興を図るため日本初の漢字に関する学会「日本漢字学会」が発足した。同学会は研究者のみならず一般の人も参加し、初代会長には阿辻哲次京都大学名誉教授が選ばれた。同氏は日本経済新聞の日曜版に「遊遊漢字学」という記事を連載し、毎回表意文字である漢字の魅力を綴っている。昨年大晦日の記事では、歳末恒例の「今年の漢字」に選ばれた「北」を取り上げていた。 「北」は二人の人が背を向けあった形で、もともと「背中」を意味していたそうだ。太陽をみて背中の方角が「きた」に当たり、もっぱら方角を意味するようになったという。記事の標題には『南に逃げても「敗北」』とあり、戦いに負けて敗走するときに敵に背中を向けることから「敗北」と言ったそうだ。このような解説を読むと、多くの人が漢字に対する興味をかきたてられるのではないだろうか。 文化庁の平成28年度「国語に関する世論調査」では、「話のさわり」を