新型コロナウイルス経済ショックのマクロ的位置づけ（3）”Social Distancing”の経済的価値

要旨 人類が未だ免疫を持たない新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるには、物理的な対人接触を抑制する必要がある。そのため多くの国で外出禁止や店舗の営業停止、都市のロックダウンといった「Social Distancing」施策が実施されている。 Social Distancing施策を行わない場合、経済活動の抑制は生じない代わりに、感染者数は激増し医療崩壊が引き起こされるリスクが高まる。Social Distancing施策が実施された場合は、経済活動が抑制されるため、経済に大きな負担を強いることになる一方で、感染者は抑制されるため医療崩壊は回避できる。 新型コロナウイルスによってもたらされる社会的損失は、経済活動の低下によるGDPの減少と、新型コロナウイルスによって死亡した人的資源に大別される。 今回は、アメリカにおけるSocial Distancing施策のコスト・ベネフィット分析を行った

[kusukusunoki]

米はVSL(統計的生命価値)一人1000万ドルが一般的基準。コロナ対策した方がGDPでプラス。日に公式VSLはないが国交省指針の交通事故死の損失額推計は一人2.4億円(米3.9億円)。死者42万人×2.4億円=101兆円(補正42万人×6.7億円=281兆円)

[maetes]

統計的生命価値という考え方や現在の指標興味深い。