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炎症性腸疾患における漢方「大建中湯」の作用機構を解明
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炎症性腸疾患における漢方「大建中湯」の作用機構を解明
理化学研究所(理研)生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの石箏箏大学院生リサーチ・アソシ... 理化学研究所(理研)生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの石箏箏大学院生リサーチ・アソシエイト、佐藤尚子専任研究員、大野博司チームリーダーらの研究チームは、マウスを用いて炎症性腸疾患[1]における漢方「大建中湯」の大腸での働きを科学的に解明しました。 本研究成果は、漢方「大建中湯」の効能を最大限に生かし、炎症性腸疾患のより効果的で効率的な治療につながると期待できます。 漢方「大建中湯」は、胃腸の調子を整える場合や大腸がん手術後の腸閉塞の予防・改善のための薬として広く用いられています。 今回、研究チームは、大建中湯が大腸において特定の腸内フローラ(腸内細菌叢)の増加を促し、そのフローラにより産生される代謝物プロピオン酸[2]が大腸上皮を介して免疫細胞の一つである3型自然リンパ球(ILC3)[3]に作用することで大腸を健全に保ち、炎症から腸管を保護するメカニズムを明らかにしました。 本