【主張】ＩＴサポート 健全競争で利便性高めよ（1/2ページ）

不必要なパソコンサービスで高齢者から料金を徴収し、契約解除を申し出ると高額な解約料を請求する。 そんなあこぎな商売をしていた会社が、厳しい批判を受けている。 パソコンなどＩＴ（情報技術）機器を苦手とする高齢者は多い。その弱みにつけ込み、過剰なサービスを売り込んでいたとすれば極めて悪質だ。消費者を保護するため契約内容の検証も必要だ。 批判を受けているＩＴ関連大手のピーシーデポコーポレーションでは、問題のある契約があったことを認め、契約の変更や解除を無料で受け付け、全会員の利用状況を確認するという。 契約解除などをめぐり相談窓口も設ける。当然の対応だ。問題のある契約の洗い出しを急ぐため、真摯（しんし）な顧客対応を求めたい。 携帯電話やタブレット端末などの販売店では、会員向けサポートを売り物にする動きが広がっている。サービス内容や料金水準が適切かどうか、消費者庁にも厳しく監視してもらいたい。 ８